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久保の道祖神 下諏訪町久保 2018.3.25

 気温が高めの日を待っていたら、1月28日になりました。諏訪大社下社秋宮から甲州街道を少し南下すると、鍵の手になった小路が交差します。歩みを止めて左手を覗き込むと、仰いだその先に「御柱」らしきもので囲われた一画があることに気が付きました。

久保の石造物群

久保の石造物群 近づくと、神仏混淆の極みとも言える景観が現れました。ザッと見渡しても、文字でわかる「秋葉・蚕玉・勢至・如意輪」を始め、胴体だけの地蔵・双体道祖神・石祠があります。下諏訪町では公・民とも“よくある場所”としているようなので、「久保の石造物群」と命名しました。

久保の道祖神 その中に、控えめな造形が何ともいい味を醸し出している道祖神があります。私は、作者のセンスが光る“イッピン”と評価しました。
 サオに「道祖神」と彫られていなければ無縫塔(卵塔)とも思ってしまう…ことは間違ってもありませんが、女性ならずとも思わずナデナデしたくなる丸みです。

久保の道祖神 何か感じることがあるのでその先端に目を落とすと、「んー」。
 全体のフォルムからはツルツルのほうが好みですが、作者の画竜点睛とした“一彫り”だったとも思えます。
 その部分だけに目が行ったのですが、奥に丸石が写っていました。

久保の石造物群

 甲州街道を見下ろしました。鍵の手の先が「土田墓地」です。逆となる手前の道を山手に進むと、思わぬ所に出ます。“ミステリーロード”と位置付けたので、詳細は伏せました。