このサイトでは滅多に見られない「愛」という字が、久々に「愛猫権現」として登場しました。私とすれば「あいねこ」と読みたいのですが、子供の頃に見た映画「怪猫(かいびょう)◯◯」から「びょう」と読むのが正しいのでしょう。よって「あいびょうごんげん」となります。隣は「猫石碑」で、「大正十一年・吉日」と読めますから比較的新しい石碑です。両碑とも「もっといい名前が」とも思えますが、牛馬と違うペットでは、このような碑名を付けるしかなかったのでしょう。
岡谷市教育委員会社会教育課『おかや歴史の道 [文化財めぐり]』から「林の窪の石造物群」を抜粋で紹介します。
ネコには忘れることができない思い出があるので、本の写真を見てつい出かけてしまいました。
初めて見た時は「るるる」と読んでしまいました。その下の文字も読めませんから「???」の状態は変わりません。初めて見る石碑に「新発見か!」と胸が高鳴りました。しかし、…ぬか喜びに終わりました。
隣にある、一箇所にまとめられた馬頭観世音碑と見比べると、同じ位置に「馬馬」または「馬馬馬」があることに気がつきました。何のことはない、「
」は馬のくずし字とわかりましたが、“頭”の上に複数の“馬”が並んだ馬頭観世音は初めて見ました。
字体が幾らか違うので、後から彫り込んだようにも見えます。木と違って制作費が高く付く石製ですから、(コストダウンで)一基に複数の馬を彫り込んだのでしょうか。
同『おかや歴史の道』から抜粋しました。
これを読んで、「馬馬馬馬」があったことを知りました。