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村木「ヒメバラモミ」 諏訪郡原村臥龍公園

 「原村の村木(そんぼく)はヒメバラモミ」と言われても…。ということで、そのモミがあるという臥龍(がりゅう)公園に出かけました。

大きさは、胸高囲三、七m・高さ三十m・樹齢推定四百年余。日本特産の常緑針葉樹で樹皮は灰褐色で厚く、鱗片状に裂ける。若枝は無毛で黄褐色、花は初夏に、球果は秋に熟する。村内では最大級のもので、樹勢、枝張りとも見事な大樹である。この一帯にわずかに自生するほか、南佐久郡川上村御所平に神木として、また八ヶ岳国有林中薙沢窪の終点牛道に存在が確認されている。
原村教育委員会
村木「ヒメバラモミ」

 姫薔薇樅(ひめばらもみ)とあるように、「姫」だからバラモミより小型としたいのですが、ヒメシャクナゲ(姫石楠花)を挙げても、樹体では比較できません。葉が小型だからと言うのが命名の理由でしょうか。

ヒメバラモミ その一方で、「薔薇」は、枝にトゲがあると短絡的に考えてみました。しかし、モミは知っていてもバラモミが分かりません。この木を仰いでもただのモミとしか見えず、「御柱に相応しい大木」と思いながら帰途につきました。
 自宅で「バラモミ」調べると、まるっきりの見当外れではなく「葉が太く先が尖り触ると痛い」のが名前の由来でした。そのバラモミに「姫」が付きますから、拡大した写真のやや細い葉を見て納得しました。