小瀬スポーツ公園内にあるスタジアムは、「ヴァンフォーレ甲府」のホームだそうです。長野県人では「アッ、そー」としか言えませんが、記念に、横にあるトイレを拝借して身軽にしました。
今日の諏訪神社巡拝の最後となる下今井へ向かう途中で、「落合町」の信号を見ました。小瀬スポーツ公園を取り巻くかつての「落合村」ということでしょう。その交差点を右折すると、旧下今井村の諏訪神社でした。
地図では左下で、南西に当たる諏訪神社です。社殿は、西油川と同じ西を向いていました。縦長の境内は、狭いこともあってか、本殿周りを除くとよく手入れがしてあり、掃き目も残っていました。
南側が竹藪ですから、陰となった本殿の色が沈んでいます。「とりあえず、この条件でも一枚」とカメラを向けますが…。ここまでの道中が「秋日サンサン」でしたから、油断しました。腕の微かな違和感に右手が行った場所を見ると、蚊が黒い染みとなって残っていました。たっぷり吸われたようで、報復はしたものの、すでに時遅しでした。
急いで反対側に廻りました。距離が足りないので、藪の中に踏み込んで撮ったのがこの本殿です。ようやく古色が乗ってきたという新しい社殿でした。
『甲斐国志』での記載は僅かですが、入口に、案内板に代わる黒御影石の「諏訪神社社殿造営記念」碑がありました。氏子の諏訪神社に対する崇敬心に賛同して全文を紹介します。
計画通りに諏訪神社を巡拝しましたが、「小瀬スポーツ公園を外側から見る」とも言えるコースでした。山梨県に限りませんが、「公立」の各種超大型施設は、それらに無縁な人は一生に一度も利用する機会が無いでしょう。税金を納めている身には、程々の規模にしてくれと切に思いますが…。